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レコード芸術2022年2月号 海外盤Review特選(岸純信氏)
ビオンディ&エウローパ・ガランテによるオペラ・プロジェクト!「ポーランド・オペラの父」モニューシュコのオペラ第3弾は、オペラ「伯爵夫人」!
ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)の自主レーベルからリリースされる、ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテのオペラ録音プロジェクト。ポーランド国民楽派の作曲家、スタニスワフ・モニューシュコ(1819-1872)の《ハルカ》(NIFCCD082083)、《いかだ乗り》(NIFCCD086)、そしてヴェルディの《海賊》(NIFCCD087088)に続く第4弾は、再びモニューシュコに戻り、《伯爵夫人》が登場です。
モニューシュコ自身が初演の直後に「空前の成功を収めた」と出版社に書き送った《伯爵夫人》は、《いかだ乗り》に続いて1860年にワルシャワ大劇場で上演された、ワルシャワにおける2番目のオペラ。モニューシュコがワルシャワを題材にした唯一のオペラでもあります。実際、モニューシュコの作品の中で最も興味深く、繊細かつ色彩豊かで、特に注目に値する作品といえるでしょう。《伯爵夫人》は特徴的なキャラクターのギャラリーであり、状況に応じたユーモア、華麗なデュエット、魅力的なアリアで溢れています。モニューシュコのオペラからは、彼が優れた作曲家であると同時に優れた観察者でもあり、特に社会問題に敏感であったことが伝わってきます。この作品は、ワルシャワが物質的にも文化的にも豊かな大都市であった一方で、虚栄心や出世主義、外国の流行、そしてわかりやすく言えば、愚かさの巣窟でもあったことを、はっきりと教えてくれるのです。
東京エムプラス
品番:NIFCCD089
レーベル:NIFC
フォーマット:2枚組 CD
発売日:2021年09月30日
《曲目》
モニューシュコ:歌劇 《伯爵夫人》(3幕のオペラ、演奏会形式)
(ピリオド楽器による世界初スタジオ録音)
《演奏》
ファビオ・ビオンディ(指揮)
エウローパ・ガランテ
ポドラシェ・オペラ&フィルハーモニック合唱団
カレン・ガルデアザバル(ソプラノ)
ナタリア・ルビシ(ソプラノ)
ラファウ・バルトミンスキ(テノール)
マリウシュ・ゴドレフスキ(バリトン)
ヤン・マリティニク(バス)
クリスティアン・アダム(テノール)
ニコラ・プロクシュ(ソプラノ)
...他
《録音》
2020年8月17日-19日
ポーランド国立歌劇場「テアトロ・ヴィエルキ」(ポーランド、ワルシャワ)
2020年2月7日-8日&3月28日(朗読パート録音)
Moniuszko: Hrabina
Fabio Biond, Europa Galante
Barcode: 5906395034666