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ブゾーニ没後100年に改めて明らかとなる偉大な功績。
韓国の名手が紐解くブゾーニ編曲のゴルトベルク変奏曲!
「イ・ユンスという若い才能に、特に彼の誠実さと堂々たる演奏に私は本当に感銘を受けた ~ レフ・ヴラセンコ」
「イ・ユンスは(この難解な)スコアを完全に見事に読み解いた ~ ロサンゼルス・タイムス」
1924年7月27日に58歳でこの世を去ってから今年2024年が100周年となったフェルッチョ・ブゾーニの代表作と言えば終楽章に男声合唱が登場する長大かつ巨大な画期的作品「ピアノ協奏曲」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。19世紀後半から20世紀初頭にかけてコンポーザー=ピアニスト、教育者、「新音楽美学論」の著者として幅広いフィールドで活躍したブゾーニですが、現代において最も広く知られている功績は「シャコンヌ」に代表されるJ.S.バッハの作品の編曲や校訂といっても過言ではないでしょう。
1997年のブゾーニ国際ピアノコンクールにおいて10代で最高位受賞という快挙を果たし、当時、審査員長を務めていたスイスの作曲家ロルフ・リーバーマン(1910-1999)からも非常に高い評価を受け、聴衆賞、ヤマハ賞、最年少入賞者に贈られるローターアクト賞をあわせて受賞した韓国生まれ、アルゼンチンとアメリカ育ちのピアニスト、イ・ユンスは自身とも縁のあるブゾーニの没後100周年を迎えるにあたりその最大の功績であるバッハ作品の編曲作品に着目。バッハの「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」、「シャコンヌ」、そして「ゴルトベルク変奏曲」の全てをブゾーニ編曲版でレコーディングするというプロジェクトが誕生することになりました。
音楽史上における最高傑作の1つである「ゴルトベルク変奏曲」を敢えて”編曲”したブゾーニ。その目的はバロック時代ではなく、ブゾーニが生きた時代のコンサートホールでこの傑作が最も輝くためには、と考え抜いた末の決断だったと伝えられています。
ブゾーニ編曲版には「コンサートで演奏する場合には第〇変奏へ」という注釈が付されており、この指示に従うことでブゾーニが19世紀後半~20世紀初頭のクラシック・シーンのためにアップデートした「ゴルトベルク変奏曲」の全貌が見える仕組みとなっています。
イ・ユンスは装飾音やダイナミクスの変更、リピートの省略と同時にブゾーニが大きな拘りを見せた”変奏のグループ分け”を尊重してアリアと変奏の全てを個別にトラック分けすることはせずに、アリア、第1グループ(第1変奏~第10変奏)、第2グループ(第11変奏~第17変奏)、第3グループ(第18変奏~第20変奏)の4トラックに分けることにより、このイタリアの大作曲家との時空を超越した共同作業を見事な姿に仕上げています。
近年、世界のピアノシーンを盛り上げている韓国のピアニストたちとは異なるスタイルの音楽活動に取り組むため、現在はソウルと済州島を拠点としているイ・ユンス。このバッハ=ブゾーニ・プロジェクト「メモリア」では、イ・ユンスのピアニズム、ブゾーニが思い描いた当時のコンサートにおけるバッハの傑作の響きを感じ取ることができることでしょう!
東京エムプラス
品番:AGCD0172
レーベル:AudioGuy Records
フォーマット:1枚組 CD
発売日:2024年09月21日
《曲目》
J.S.バッハ/ブゾーニ編曲:
1. シャコンヌ BVB.24(BWV.1004)
ゴルトベルク変奏曲 BVB.35(BWV.988)
2. アリア
3. 変奏:第1グループ
4. 変奏:第2グループ
5. 変奏:第3グループ
6. コラール前奏曲「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」 BVB.27/3(BWV.659)
《演奏》
イ・ユンス(ピアノ/ベーゼンドルファー225)
《録音》
録音時期:2024年2月22日-24日
録音場所:オーディオガイ・スタジオ(通義洞、ソウル、韓国)
録音方式:ステレオ(デジタル/DSD)
解説:高坂はる香、イ・ユンス、パク・ソンボム
解説言語:日本語、韓国語
Memoria - Bach-Busoni: Goldberg Variation/Lee Yoon Soo
Barcode: 8809338405547